更新が週イチのお決まりになって来ています...。
ホントはもっと更新したいのですが...。
今回は久しぶりのレザークラフトネタです。
この土日は11月最後の週末でしたが愛車はシートが掛かったままでお休みです。
近況
以前、自分用に製作したドリンクホルダー。なんだかんだで仲間内やら、その友達に頼まれたり、某フリマサイト等で20個程製作しておりますが、今週また数個頼まれたんですよね...。
まぁ年末に突入するので薄利ではありますが、お財布的には有り難いことです。
仕事も年末に向かって忙しくて帰りも遅く週末の楽しみであるバイクに乗る事が出来なくなっています。
ホルダーに関しても少しずつ改良が加わって、以前よりしっかりとした物になっています。
また違うバージョンも考えておりますし、レザーと言ったらやはりライダースウォレットやトラッカーズウォレット等のいわゆる『財布』を作りたいのですが、なかなか時間が取れません...。
革製品で見るべき所
革製品や革小物はアメリカンバイクやクラシックバイクのオーナーさんには好まれるアイテムですが、良し悪しが分からない方も居ると思います。
革製品=高級というイメージが一般の方には定着しています。特に工場で大量に作られる物を省いた職人やSHOPオリジナル製作した物やハンドメイド品などは手間暇がかかるため高価になって来ます。
それが本当にその価格に見合うものなのか?
革を扱わない人には吟味のしようがありませんが...。
軽〜く
素人さんでも分かる場所があります。
今回はそんな素人さん向けにお話しします。
見るべき所とはステッチとコバです。
ステッチとは『縫い目と糸運び』、コバとは『革の断面』です。
ステッチ
ステッチには手縫いとミシンがあります。
作品の良し悪しには余り関係ありませんが、大手メーカーにはミシンが使われている事が多く、ハンドメイド品やSHOPオリジナル品には手縫いが多くあります。
ミシン縫いは衣服等と同じく機械的に縫いますので糸運びが真横に一直線になっております。
手縫いは針穴を開けた後に糸を通して行きます。針穴が菱形になっていますので糸が斜めに入ります。
私が個人のバイクSHOPでオリジナル品やハンドメイド作家の革製品を購入する時には糸が一直線に等間隔で並んでいるか?を先ずは見ます。
写真は私がハギレに故意に縫った物ですが、上は等間隔に一直線に手縫いがされていますが、下は上と同じ一直線の針穴なのですが糸がガタガタですよね。
フリマサイトでは良くありますし、SHOPでもたまに見かけます。スマホなら画像をアップし、SHOPオリジナル品ならガラスケース内の製品の縫い糸を良く見て下さい。私は黒い革に黒い糸で縫いますが、コレを目立たせないために故意に黒糸で縫っている作家もいるので注意が必要です。
コバ
コバとは革の断面です。
革はどんな上質な物でも切った断面はガサガサと繊維が出ています。
しかし、革製品としてキチンと製作された物であればキチンと処理されています。
ヤスリがけし、角を落とし、薬品を着けてひたすら磨きます。そしてまた細かいヤスリをかけて薬品を着けて磨きます。そして、ロウを着けて革に溶かし込みます。
ここがどれだけ磨き込まれているかと言うのが作家の根気と腕なのです。
分かりやすく写真の右側のみ『ヤスリ→磨き→ヤスリ→磨き→ロウ』の工程をしてみました。最低でもこの位はしないと製品としてどうなのか?と思います。この工程を重視する人は写り込むほどピカピカになるまでやります。写真程度でも1つの作品を作るための時間的には革の切り出し→縫製の2倍の時間がかかります。
これを全くやってない製品は時間と共に断面が毛羽立ちが大きくなり広がり、一直線だった断面がボロボロになっていきます。
革の全く分からない方でも上の2点なら分かるハズです。少し高価な革製品です。全く無知で買うよりも良いかと思います。
革について思う事
よく革が柔らかいと良い革、硬いと悪い革と勘違いされている方がいるようですが、柔らかくても悪い革、硬くても良い革もあります。動物の革なので柔らかい部位もあれば硬い部位もあります。シワだってありますし、血管の跡や傷がある物もあります。
製作する時には大きな物や酷い場所は除かれていますが、多少の物は『自分だけのオリジナルの模様』として購入すると良いと思います。
最後に
ほんのちょっとだけ革について語りました。
私も まだまだ注文分が残っていますので革と格闘の日々です。
でも...
あぁ〜走りたい...(>o<")