前回の続きです。
取り敢えず試作のエンジンガードプロテクターを取付けテストです。
テストの目的は
1.パーツは何枚要るかの装着感
2.見た目とステッチ色の決定
3.マジックテープの保持力
の3点であり、保持力については高速走行での向かい風による保持力とアメリカンバイクなので余り走る事はありませんが、荒れた道路(未舗装道路)の上下運動でのパーツのズレの2点です。
装着感
前回の最後に作成したステッチ色違いの黒革3枚とその前に採寸取りした天然色の2枚の計5枚。
バイクを転倒させた時に地面に当たるコの字形のエンジンガードの下角付近から上に向かって装着させました。
長さ的には少し足りないかな...
1パーツ7cmで差し込んで重ねると長さ27cmなので、もう1枚あるとコの字の上角と手前まで来ます。
実際に転倒した際のカバーと考えると片側6枚の左右で計12枚必要そうです。
見た目
形状
全長は大型バイクと余り変わりのない245cmであり、ノーマルなドラッグスターと違いクラシックなので、前輪が小径で太くフェンダーも深いのでドッシリとした見た目を強調するためのアクセサリーとして取り付けたエンジンガード。それに装着するので『ゴツゴツ感』を出す事を考え、厚めの革で別パーツ化させてパーツとパーツの境い目に角が出来るように作りました。
おそらく時間が経てば自然の湿気や日光による気温を受け革が締まり少し落ち着くかと思います。
ステッチ
本体に関しては車体に合わせ黒革ですがステッチも黒にしようと思います。
黒い革製品には赤糸や白糸も定番の色なので作ってみましたが、シートやバッグ類、ドリンクホルダーと合わせて黒が良いかと思います。
革の経年変化
ちょっと寄り道の小話になりますが...
私はよく黒い革に黒糸を使います。車体に合わせてと言えばそうなのですが...
一般的に革と言えば牛革のタンニン鞣しが最も多く肌色に近い茶色の物が多く使い込みアメ色なってきます。よく『革に味が出てきた』とか言うアレです。
茶色や赤、緑...と染色した革も経年変化して行きますが黒はほぼ変わりません。
黒いバイクに合わせて黒い革にしたのに色が変わってしまっては...と思うのでちょうど良いと言えば良いと思います。でも古い黒革というのは それでも味が出ます。例えば縫ってある糸とその周辺や切り口の角などは特に色が抜けるというか、同じ黒でも色合いの違う黒になって行きます。古くなると同色でありながらデザインに立体感が出て来るんです。今回のパーツもそれを期待してのV字の飾りステッチや穴を開けてあります。
本体の色落ちがほぼ無く、同じく黒でデザインの立体感が出る...。待ち遠しいです( *´艸)
試走
取り外しが容易で保持力の高そうなマジックテープで本体を留める事にしましたが、走行中に落ちてヒラヒラと舞ってしまっては水の泡と言う事で試作品を装着して保持力を試験するため走行テストを行いました。
バイクというのは走れば必ず向かい風を受け、路面やエンジンからの振動を受けるので私はどんなアクセサリーやパーツを自作したり購入して取付けても注意しながら試走します。
向かい風
実際に時速100km程で50kmの道のりを走り続けましたがマジックテープの剥がれやパーツの固着移動などはありませんでした。
もしもの事を考えて製作時に重ね方向を右用左側用にしてあるため向かい風による抵抗も減らしました。
上下振動
アメリカンバイクなのでダートコースを走らないのですが、未舗装道路や道の悪い場所もツーリングしていると突然出て来ますので念の為、近所の未舗装田んぼ道を30分ほど走りました。
バイプに対しての締付け力のみで上下対策はしてありませんが、革を重ねて締め付ける方法のためなのか上下のズレは全くありませんでした。外の湿気と太陽光で革が時間と共に締まって行くので時間が経てば経つほど安心ではと思います。
まぁバイクがアメリカンなので飛ばす事も余りありませんし、ダートを走るわけではないので試走はこのくらいで完了ですね。
製作
試走も無事に終わりましたので暇を見付けては せっせと1枚...
また1枚と作っております。
取り敢えず片側だけでも...と右側のみ完成したので装着です。
その後
片側のみの装着で友人と待ち合わせ場所に行くと早速目に止まったのか...
勝手に取り外しハーレーに取付け(・o・;)
まさか...
まさか...
『材料代払うからクレ もう片方出来たら払う!!』
(^o^;)やっぱり...
という訳であと1.5台分...
自分にとっては幻の新アイテムになってしまいました...。